hikaru_fujita blog
2005-09-18
かなしさ
かなしさは、互いに共振するものが見当たらないとき、解決策の見当たらないときに突然訪れる。なぜわからないのか、相手の力の誇示、拠ってたつ根拠、言葉の意味、あふれる情感をあざわらうかのように壁となって立ちはだかる社会が、約束が、法令がかなしさを倍化させる。冷静にコントロールされた頭脳にも理解の及ばないかなしさ。人がかならず経験する感情のたかまりが、かなしさの背後に厳然と存在する。そして、ほとんどすべての人がこの悲しさの経験を糧に残りの人生を過ごしているのだ。勝者にはわからないかなしみの中で。
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